ニホンミツバチの巣の構造!貴重な盛り上げ巣とは | 京太のはちみつ

2022/07/05 15:36


こんにちは~
今回は二ホンミツバチの巣がどんな風に建設されていくのかって点を書いていきたいと思います!

ミツバチの巣といえば、セイヨウミツバチの養蜂で多く使われている巣枠式巣箱のイメージが強いかもしれません。

こういうのですね

この巣枠式の場合、一枚ずつ取り出して観察することができるので管理がしやすいといわれてます。そのため養蜂業として大規模に行うところはほとんどがこの巣枠式で、女王蜂が生まれる王台という部屋をうまく管理することで効率的に巣を継続させています。
もちろんニホンミツバチでも巣枠式での飼育が可能です。

が、僕らは手作りしやすいという観点から重箱式という巣箱をつかっています。

この巣箱の場合、どんな風にミツバチは巣を作っていくんでしょうか?

基本的には、上から下にむかってどんどん巣を伸ばしていきます。
なので最初は低かった巣箱も

どんどん箱を下に追加(継ぎ箱って呼んでます)していって高く高くなっていくわけです。下にできる新たなスペースに巣をつくっていくわけですね。


一番下の箱と板のすき間、ここがミツバチの出入口です。めちゃめちゃ狭いですが、オオスズメバチなんかはこの入り口を噛んで広げようとしてくるので厄介です(´・ω・`)


ではこの巣の構造をみていきましょ~


重箱式の巣の構造



巣には
・子育て層
・花粉層
・蜂蜜貯蔵層
という3つの層が存在するといわれてます

そして面白いことに、この3つは空間的にきれいに分離されてるんですね~
先ほども言った通り、上から下にむかって巣を作っていくわけですが、新設した巣はまず子育て層として使われます。新たにできた部屋に女王蜂が卵を産み、幼虫がそこで暮らすようになるってことです

その幼虫が無事ミツバチとなると、その部屋は空き家となりますね。今度はそこが花粉層となり、幼虫のご飯である花粉が貯められていきます。次の幼虫はまた下に新しく増設された子育て層で暮らしてます。

さてその花粉層も十分に確保できると、徐々に古い花粉層は蜂蜜貯蔵層へと変化していきます
蜂蜜はミツバチにとって非常食であり保存食。もちろんエサでもありますが、一番必要となるのは花がなくなる冬です。冬までに貯めれればいいので最後に蜂蜜貯蔵層ができるのかもしれませんね~

ということで先ほどの重箱式巣箱、中身はざっくりこんな風になってます(と思います)


採蜜のときは蜂蜜貯蔵庫だけを切り取りたいので、一番上の巣箱をいただくことになります。ですがこの写真ではまだ蜂蜜層が一箱分貯まってませんよね。
こんなふうに採蜜を急ぎすぎると花粉層がはいって蜂蜜に花粉が混ざったり(そっちの風味が好きな人もいます)、幼虫がいる層を切り取ってしまうことにもつながるので採蜜時期は慎重に見極めないといけません

ちなみにちなみに、重箱式の場合は巣って壁や天井にひっつくことでその位置を保ってます。なので天井部分と引っ付いている上の巣をとっちゃうと、当然その力は弱まります。で、暑くなると巣も柔らかくなり(蜜蝋でできてるので熱には溶けちゃうんですね!)、結果として巣が落ちてしまうことも。

巣落ちっていいますが、こうなると蜂蜜におぼれてしまってたり押しつぶされたりでミツバチも大量に死んでしまい、逃げる可能性もあるのでやはり早めの採蜜は注意が必要です


ただ重箱式の場合、どこまで蜂蜜貯蔵層かってのは完璧にはわかりませんよね。巣枠式だと巣を取り出してみることができるので、蜂蜜貯蔵層のみを採蜜することができます。が、重箱式だとどうしても花粉層とかぶってしまうこともあり、それゆえに花の風味が強い蜂蜜が採れるのかもしれません


盛り上げ巣とは?



では最後に、タイトルにもある盛り上げ巣について説明していきます!
これは重箱式巣箱のさいに、ミツバチが上に盛り上げるように作った巣を指します

基本は上から下、なんですが、元気な群れの場合は天井裏のようなスペースにもどんどん巣を作っていく場合があります。下の写真はまさに天井裏、小さなスペースにも巣を作っちゃってるところ。蜂蜜が貯まってるのが分かります


こんな群れには敢えて上に巣箱を継ぎ箱してみると、その空間に巣を作っていくことがあるんですね~

つまり盛り上げ巣ってのは重箱飼育のなかでも元気な群れからしか出来ない貴重な巣なわけです。巣の形も面白くアート風になるのも見ていて楽しいです

さらにもう1つ、この盛り上げ巣はそのまま蜂蜜貯蔵庫となるという特徴があります!

子育てや花粉を経験することなく蜂蜜が貯蓄されていくので、早い話めちゃめちゃきれいな蜂蜜がたまっていきます!色もかなりクリアですっきりとした味が特徴。
ただでさえ採蜜量が少なくなるニホンミツバチのなかでも採れる確率が少ないということで、この盛り上げ巣の蜂蜜は非常に希少といえますね~


まとめ



さて今回は巣箱の中の巣の構造、重箱式ならではの盛り上げ巣について説明してみました(´∀`)
ハチというのは社会性昆虫といわれますが、巣の層の役割がしっかり分かれてるところも社会的で面白いですね。

そうった特徴や構造があるからこそ貴重になる盛り上げ巣や、独特の花の風味を味わえる蜂蜜が採れるってのもなかなか不思議で面白い!
こういったミツバチの生態はもちろんですが、最近は受粉や蜜源の観点から野菜や野草も調べるようになりました。それに観察してるとミツバチが寄ってきやすい花もあるし、逆にアシナガバチが徘徊してるポイントもあり、ほんとに見ていて飽きません( ^ω^ )

飽きませんが、次回に何を書くか思いつきません。思いついたら書きます(´・ω・`)
最後までお読みいただきありがとうございました~