はちみつの歴史 | 京太のはちみつ

2022/02/09 19:13

今では砂糖の代わりに料理に使ったり、コーヒーや紅茶に入れたりと様々な使い方で楽しまれているはちみつですが、昔はその細菌抑制効果から薬としても使われてました
そしてはちみつが原料のミード酒は人類最古のお酒ともいわれてます。
ということで今回ははちみつの歴史についてです(´∀`)

はちみつの歴史は非常に古く、紀元前8000年という最古の洞窟絵画にもはちみつを採取する場面が描かれています。絵画にするくらいだから重要な作業だったことが分かりますし、エジプトでは神殿に描かれていた、つまり王の特権として養蜂が営まれたのではと考えられてます。
何といってもはちみつの特徴はその甘さ、そして甘味は動物にとってエネルギー源のシグナルでもあるため、砂糖がまだ流通していないころはすごい大事な天然甘味料だったわけです。

そしてはちみつを使ったお酒、ミード酒の歴史も古く、ビールやワインとは比べ物にならないらしいです。はちみつの糖度が足りないと発酵するんですが、濃度や温度などの条件がそろうとアルコール発酵がどんどん進んでお酒ができあがるんですね~。旅人がたまたまひっくり返って水がたまったミツバチの巣をみつけ、飲んでみたらなんか気分がよくなっちゃったのが始まりだとか言われています。

ヨーグルトとかも似たような見つかり方をしてた気がします。旅人のメンタリティーは見習いたいですね( ´ ▽ ` )ノ



最初はもちろんミツバチを飼育してはちみつを採るってことはできませんから、野生のはちみつを採取することになります。これはハニーハントといわれ、現在でも伝統的なハニーハントを行うハンターたちが残っています。


ちなみに、ハチ全員がはちみつを作るわけではありません。
ハチのなかの、ハナバチという種類のハチが花粉や蜜を集めるハチです。ミツバチやクマバチが有名です。逆にスズメバチなんかは幼虫が肉食なのではちみつなんて作りません。例えばミツバチを捕まえて、肉団子( ゚∀゚)にして巣に持ち帰って幼虫に与えてます。
そして、そんなハナバチのなかでも飼育できてるのは数種類のみ。いわゆるミツバチの仲間たちがメインです。

さらにミツバチにも色んな種類があります。
例えばアジアのオオミツバチは直径約2メートルの巨大な巣を作ります。地元のハンターは集団で採蜜することになり、専門的な技術や知識が必要です。ヒマラヤに生息するオオミツバチのはちみつには幻覚作用があるとかないとか。。。
オーストラリアではハリナシバチというミツバチが生息しており、アボリジニが伝統的な方法で採蜜してます。名前のとおり針が無いので危険は減りますが、こいつらは樹の内側に巣をつくるので見つけるのがまず大変です。味は酸味が特徴的で、さらさらしている美味しい蜜が採れるそうな。プロポリスを豊富に作るため、水分が多くても発酵しないらしいです。
またミツバチは基本おとなしそうですが、めちゃめちゃ凶暴なミツバチもいます。アフリカナイズドミツバチ、いわゆる”キラービー”です。このハチもミツバチの仲間なので、毒性は強くありません。しかし防御本能が強く、一度”こいつは敵”認定されると集団で長時間追い回されることになります。結果としてめちゃめちゃ刺されて、ダメージが蓄積して死亡していしまうわけです。

ただアフリカナイズドミツバチは、品種改良のなかで人間によって生み出されたハチなんです。ブラジルの熱帯気候に強く、病気への抵抗力もあるアフリカミツバチを、ブラジル内に持ち込んだセイヨウミツバチと交配させることでいいとこどりのミツバチを作ろうという取り組みが行われました。
アフリカミツバチには防御本能が高いという特徴もあったわけですが、交配によって抑えられるのではと考えられてたんですね。ところがなんと研究施設で交配、飼育していたアフリカナイズドミツバチの女王蜂が逃亡するという事故が起こりました(#゚Д゚)

この”キラービー”は持ち前の凶暴性から勢力を拡大し、ブラジルにいたセイヨウミツバチの巣ものっとって繁殖していきました、、ただ生命力の強さもあり養蜂には適していて、最近は性格も温厚になってるらしくミツバチらしからぬ危険性は下がってるようです。
映画化できそうなストーリーがうまれるほど、養蜂そしてはちみつというのは人にとって重要だったことが分かりますね~(´∀`)



話がそれにそれたので戻ります


さて、はちみつは甘味料としてケーキやパンに使われたり、ミード酒になったり、卵や肉に塗って防腐剤にしたりとまさしく日用品として活躍していました。が、17世紀に入ると徐々にそのポジションを砂糖に奪われていきます、、これは砂糖や香辛料を取引する貿易ルートが確立し、砂糖がはちみつよりも安く手に入るようになったから。
供給が安定していて、値段も安く、かつ結晶化なども起こらない便利な砂糖は甘味料レギュラーにがっちり定着。
結果としてはちみつは”贅沢品”“嗜好品”のポジションになり、あるいは伝統的な食べ物として受け継がれていくようになりました。

でも21世紀でもはちみつ産業は廃れてません。海外では儀式や祝祭で登場することが多いですし、栄養面や健康面から食事に積極的に取り入れる人が増えてます。あとはやっぱ、同じ甘味料でも砂糖では味わえない”幸福感”がある!と思ってます。




最後に、はちみつの面白い使い方をご紹介しときましょう。
まずは薬。これまでも書いたようにはちみつは栄養素が豊富で、旧約聖書やコーランでも治癒薬として健康のために食べることが推奨されてます。
それだけでなく、軟膏、つまり塗り薬としてもはちみつは使われてました。やけどや切り傷に塗っていたようです。はちみつの弱酸性であり、菌が繁殖しにくい特徴を活かした使い方ですね。特にやけどにはちみつは聞いたことあるって人も多く、古くから伝わる伝統的な使い方なのかもしれません

そして、ハチ毒!関節リウマチなどの治療に、ハチ毒は使われます。生きた蜂に特定の部位を刺してもらうと、痛みが和らぐそうです。紀元前2000年の古代エジプトから行われていたとも言われていて、日本でも1900年前半から取り入れられているというなかなかの歴史。最近では、リウマチのみならず、炎症全般に対して予防効果があることがわかってきており、さまざまな疾患の予防、改善への期待が高まっているそうです。ミツバチのアナフィラキシーショックはほとんど報告されていないようなので、人体への悪影響はむしろ少ないとのことですが、一度刺したら死んでしまうミツバチがなんとも不憫です。
ちなみにニホンミツバチは持っている毒の量もセイヨウミツバチと比べると少ないので、この療法には不向きなそう。


はい、今回ははちみつの歴史を話すつもりでしたがハチの種類とか使い方とかいろいろ脱線しました!
もとは甘味料のポジションだったはちみつは、今ではすっかり嗜好品。それでもはちみつが廃れていかないのはやっぱり「おいしい」からですよね~
次回は冬になると発生しがちな「結晶化」について色々書いてみます(´∀`)

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