2021/09/11 08:45
記念すべき第1弾は「はちみつはどうやって作られているのか」について!
花蜜からはちみつへ

簡単にいえば、集めてきた花蜜の物質をミツバチが酵素によって変化させ、巣に蓄えて熟成させたものがはちみつです。
ミツバチは花蜜を集め、一度体内に蓄えます。すると唾液や体内の酵素によって花蜜が姿を変えていくわけです。このときのメインの酵素反応はインベルターゼによるスクロースの分解です。難しそうな名前してますが、スクロースをグルコースとフルクトース、つまりブドウ糖と果糖に分解する作業が行われてます。ちなみにスクロースってのはショ糖ともいわれ、よく使う砂糖の主成分でもあります。
ってことで単純にいえば、花蜜に含まれるショ糖を、ミツバチは酵素によってブドウ糖と果糖に分解してることになりますね。そして分解したものはもう一度巣で貯蔵されます。
ちなみに動物は、スクロースのような二糖類(糖が組み合わさったもの)をそのまま吸収することはできず、消化によって単糖類に分解しないといけません。でもはちみつの場合はミツバチが先に分解してくれてるので吸収がはやくなります。糖質はエネルギー源なため、よく「レモンのはちみつ漬け」なんかがマネージャーからサッカー部員に用意されてたりするわけです。僕が所属してたバドミントン部にはマネージャーがいなかったので食べたことないですが( ^ω^ )
こういう点が、「疲労回復にきく!」といわれる所以ですね
そもそもはちみつとはミツバチの保存食。ここから長期間保存ができるよう乾燥させ水分を飛ばしていきます。当然乾燥機なんてないですから、ミツバチたちは原始的に、自分たちの羽を使って風を送ります。
体長5㎜くらいのミツバチがひたすら羽ばたいて水分を蒸発させることで、はちみつの糖度がどんどん上がっていき保存力が高まっていくわけですね。
花蜜の糖度は20%ほどですが、はちみつになると80%を超えるまでに。めちゃめちゃ頑張ってるよ、、
加えてミツバチのもつ酵素の分解過程によって、オリゴ糖や有機酸も生成されます。これによりはちみつは酸性になるので、さらに細菌抑制効果が高まります。同時に酸度もあがり、食べたときに酸味も感じるようになってきます。
ということで、「花蜜」はミツバチの持つ酵素によって糖が分解されたり、有機酸が作られたり、また水分を飛ばして高糖度化することでミツバチの保存食である「はちみつ」へと変化していきます!
はちみつの特徴

さて、はちみつの作られ方が分かったところでその特徴についてみてみましょう。
上でいったように、はちみつには主に2つの糖質、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が含まれています。そして同じく酵素反応で作られるオリゴ糖や有機酸、さらには花粉由来のビタミンやミネラルも存在。これにより砂糖とは違った甘味や風味が生まれています。
甘味でいうと、フルクトースが多く含まれているのが特徴です。フルクトースは天然で存在する糖では最も甘く、ショ糖の1.7倍甘いといわれてます。そんなフルクトースが主成分なので、はちみつも当然甘くなるわけです。さらにフルクトースには他の風味を強める作用もあるという研究結果がでています。そのためはちみつは甘味料のようにただ甘いだけじゃなく、酸味や香りも楽しむことができるんです。
またはちみつには少量ですがビタミンやミネラル、特にカリウムなども含まれています。それによる効能はHPの「はちみつの効能」のほうに載せてあるのでまたご覧ください(´∀`)
どうでしょう、はちみつが出来上がる過程を大まかに説明してみました!ミツバチたちの頑張りによって、様々な成分をふくんだ味や香りが楽しめるはちみつ。
しかし!
このはちみつ本来の美味しさをあなたはまだ知らない
かもしれません。
その原因は“加熱”です。
ということで次回ははちみつへの“加熱”処理についてお話していきます。これを読めばあなたも非加熱の美味しさが詰まった京太のはちみつを食べたくなる!( ^ω^ )